

日本の農業現場はいま、2つの大きな問題に直面しています。気候変動と、国際情勢の不安定化によるコスト増です。特に脅威となっているのがホルムズ海峡紛争による原油価格高騰。例えば、主食のコメ生産は規模拡大によるコスト軽減に努めてきましたが、大規模化は“大量の燃料を使う”農業を招き、農家の経営を直撃しています。そのほか、農業資材や化学肥料などの原料を海外に依存しており、円安の進行もあいまって、農業は厳しい状況に置かれています。農業は私たちの“食料”をつくってくれる産業です。5人のパネリストと一緒に持続可能な農業について考えました。
VTRでは、まず気候変動とコスト増に苦しむ農家の現状を、新潟のコメ農家と長野のブドウ農家の事例で紹介。田植えをやめ、水を張らない田んぼに直接種モミをまくことで、規模拡大によらず、コストと労力を削減できると注目されはじめたコメの栽培法「乾田直播(かんでんちょくは)」に取り組む愛知・西尾市の農家を取材。一方、気候変動への対策が急がれる果樹では、ミカンから高温に適したアボガド栽培へのシフトをめざす、愛媛・松山市の取り組みを紹介する。
この“ダブルパンチ”に対応するには、生産者だけでは限界があります。そこで生協と一緒に、消費者も巻き込んだ新たな仕組み作りの模索する岩手のJAの取り組みも紹介。みなさんも、食卓に安定的に食べものが届くよう、一緒に考えていきましょう。
農業・農村・地域の課題を考える
2003年にスタートし、毎年開催しているTVシンポジウム。
「グローバル化が進む中、食料の安全をどう確保していくのか」「衰退する地域をどう再生していくのか」などなど。食料を生産し、地域の主要な産業である「農業」を中心的な視点にすえ、食料、地域のその時々の課題を専門家たちと一緒に考えていきます。いまどき稀な、“硬派”なパネルディスカッションです。
コーディネーター:桜井洋子(元NHKアナウンサー)
パネリスト:
下川 哲(早稲田大学教授)
佐藤佑美(さとう農場取締役)
二村睦子(日本生活協同組合連合会専務理事)
神農佳人(JA全中代表理事会長)
井上咲楽(タレント)
プロデューサー:田坂達男、加國徹
ディレクター:平末泰規、井上将太朗
撮影:杉中敏行、倉渕宏幸(SHOT SHOT)、樋口辰男(竜頭)、後藤健介(EBCプロダクション)
編集:瀬ノ尾義文(白川プロ)
音響効果:金子孝志、八百板亜美(SCアライアンス)
ナレーション:津野まさい(シグマ・セブン)
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