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小学校での映像制作授業~千代田ラフトの社会貢献~2019年1月28日

みなさんは、仕事で関わる方になんて呼ばれますか?
私は、会社内では「藤井ちゃん」と呼ばれ、社外では、「藤井さん」の他に「ディレクターさん」など、その役割で呼ばれることがあります。しかし、昨年、人生で初めて、「先生!」と呼ばれる体験をしました。

今回は、千代田ラフトが行っている社会貢献事業のお話です。
弊社では、中学生を対象に職業講和を行い、制作会社の仕事内容や、やりがいを伝える授業を行っているのですが、昨年はさらに一歩進み、小学生たちと動画制作をする授業を行いました。

向かったのは、横浜市にある戸部小学校。
5年2組の「総合」の授業にお邪魔しました。「調べる・まとめる・伝える」を学ぶという目的で、生徒たち自身で「戸部の街を紹介するPR動画」を制作したいとのこと。学校所有のiPadで撮影→編集→音入れまでするのですが、生徒たちはもちろん、先生も映像制作の知識はありません。そこで、担任の先生から、生徒たちのお手伝いをしてほしいと弊社に依頼がきたのです。

もちろん、小学校の授業の一環といっても、やるからには本格的に!
およそ30名の生徒たちに映像制作のイロハを伝えるため、2名のディレクターが9カ月間かけて、定期的に授業を行いました。視聴ターゲットは、「戸部という街の名前を聞いたことはあるけれど、どのような街かはよく知らない」という人たち。5チームに分かれて、まずは、“何を伝えたいのか”を考え、実際に街に出て取材、映像の流れを組み立て、撮影の下見(ロケハン)もしました。

そうして出来上がった台本がこちら!なんと画コンテ付きです。
(サラっと書いていますが、講師をしたディレクターによると、ここに至るまで紆余曲折があったようです。)

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そして、いよいよ撮影本番!
チーム内のメンバーでそれぞれ、ディレクター、カメラマン、リポーターを決め、撮影に挑みました。弊社からも各チームに一人ずつ、ディレクターが付き添いました。

生徒たちにとっては、リポーターもカメラマンも、もちろんディレクターも初体験!
私は、「戸部のお宝を探すという目的で、商店街にある”創業およそ100年の銭湯”を紹介する」というチームに同行したのですが、いざ撮影が始まると、そこには様々な困難が…。

1、リポーターの姿と一緒に、銭湯の煙突を映したいけれど、煙突が高くて、先端までカメラ内に収まらない。
→リポーターから煙突へ、カメラを振る(パンする)ことで解決!

2、撮影時間が残り少なくなったけれど、まだ撮りたいものがある。
→優先順位を考えて、ディレクターが撮影の順番を変更することで解決!

他にもさまざまな問題にぶつかりましたが、少しだけヒントを伝え、あとは生徒たち自身で解決策を考えていきました。およそ3時間の撮影のなかで、特に私が驚いたのは、みんなの学びの早さ。「先生!」と質問をたくさんしてくれましたが、撮影が進むにつれて、私が口を挟む場面も格段に減っていきました。(内心、前日までは「楽しい仕事だな~」なんて気楽に思っていましたが、生徒の意見を尊重しつつアドバイスしないといけないので、全く気が抜けませんでした…笑)

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※銭湯の店主にインタビューもしました!

ちなみに、撮影させていただいた銭湯では、“薪”でお湯を沸かしており、細長い木の板を使って湯をかき混ぜる“湯もみ”を行っているそうです。水を入れて湯を冷ますよりもお湯が冷めにくく、体の芯までいきわたる柔らかいお湯になるのだとか。生徒たちも興味津々で、店主に質問していました。

***

撮影からおよそ1カ月後。街の人々に学校を開放して、1年間の授業の成果を見てもらう発表会があり、そこで5年2組のみんなが作ったPR動画の上映も行いました。教室は保護者の方々や地域の人でいっぱいです!

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見に来た人の感想は…「小さい頃から戸部にずっと住んでいるのに、知らないことだらけだった!」「行ってみたいところが増えた!」など、生徒たちが伝えたい戸部の街の魅力がちゃんと伝わっていました。

私もその場で見たのですが、なにより感動したのは、“より伝わる映像にしたい”という生徒たちの熱意です。

実は発表会の1週間前、私たちは、担任の先生から編集した映像を事前に見せてもらっていました。生徒たちとしては“ほぼ完成”だったそうですが、映像を見た私たちディレクターは、「もっと良いカットがあったはず」「テロップの文字数が多い」「せっかく映像だけで意味が伝わるのに、エフェクトを使いすぎだ」と厳しい指摘をしました。中には、時間が許すなら「部分的に撮影しなおした方がいい」というチームもありました。

そんなこともあっての発表会なので、正直、どんな映像が出来上がっているのかドキドキでしたが、指摘した箇所は、わずか1週間でほとんどの部分が修正されていました。

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※生徒たちは休み時間も惜しんで、ギリギリまで編集作業にあたっていたようです。

もちろん時間をかければ、もっともっと良いものが出来たかもしれませんが、限られた時間の中で、自分たちで取材して台本にまとめ、見る人に“伝わる映像”を制作できたことは、生徒たちの頑張りがあったからこそ。私自身も学ぶべきところがたくさんありました。

今回、みんなにとっての“良い先生”になれたかどうかは分かりませんが、私が今の仕事に興味を持ち始めたのも小学5年生の頃。いちディレクターとしては、これを機に、映像制作に興味をもつ子が増えるといいなと思いました。


ちなみに、現在も、別の小学校から依頼を受け、動画制作の授業をしている真っ最中です。
今回はなんと3年生。どのようなアイデアが浮かび、かたちになっていくのか、今から楽しみです。

藤井(28歳) この仕事を目指したきっかけは、小学生の頃に聞いていたラジオ番組。そのときは”ラジオのパーソナリティ”になりたいと思っていました。