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スタッフ通信

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初の海外

2018年に中途入社した山下です。
業界歴自体はもう20年近くになりますが、先日、初めての経験をしました。
「海外ロケ」です。
ロケというか、海外に行くこと自体が初めてでした。
目的はウルトラ重機という世界各国のモンスターマシンを俳優の田辺誠一さんが訪ねる90分番組のロケで
今回の舞台はトルコです。
初海外なのに飛行機で13時間もかかる中東の国に行って、90分という長尺番組のロケをしなければなりません。
なかなかハードルの高いミッションです・・・



やってみると、やっぱり大変でした。
最大の壁は、取材先との意思疎通が困難なことです。
海外ロケにはコーディネーターという通訳や取材先との調整・交渉をしてくれるパートナーがいますが、
「伝言ゲーム」になるのでこちらの意図がクリアに伝わらなかったり、時間もかかります。
現場は時間に厳しく、時間内に必要なものが撮りきれるか、いつもヒリヒリしていました。
あと、中東特有の乾燥した気候にも苦しめられました。
ロケをしたのは夏場でしたが、リップクリームがないと唇がバリバリに割れます。
しかも暑いです。ロケ期間中は40℃を超える日もあり、
暑さと乾燥で水分が奪われ、生まれて初めて軽い脱水症状になってしまいました。



■ロケ中の自分 
アームカバーまでして脱水対策をしていましたが、中東の夏は手ごわかったです


他にも、コンビニもなければ、ホテルではシャワーの形が独特でお湯の出し方がわからず水のまま浴びたり、
朝寝ていたら、町中に響く大音量のアザーン(礼拝時間の呼びかけ)で起こされたり、、、
様々なトラップが待ち受けていてゲームのハードモードをやっているような感覚でした。



ただ、それでも結果的にロケはうまくいきました。
要因は何より、千代田ラフトという会社が海外ロケに慣れているということが大きいです。
海外ロケには日本のロケにはない独特な事前準備がいくつもありますが、
社内には海外ロケのノウハウを持ったスタッフが多く、番組に関わっていないスタッフもかなり助けてくれました。
また、豊富な海外ロケ経験を持つコーディネーター、技術スタッフとも普段から深いつながりがあります。
今回のロケにも帯同してくれて、心強い限りでした。
わからないことだらけの初の海外ロケを支えてくれた方々には、本当に感謝しかありません。






行く前はかなり憂鬱でしたが、今振り返ると海外ロケに行って良かったと思えます。
日本とは一味違う、美しく壮大な景色を撮影することができました

■トルコ・トゥズ湖(塩の湖)  
白いところは全て干上がった塩です。夏なのにスキー場にいるような感覚でした


■トルコ・デニズリ 大理石採掘場 
山がほぼ全て大理石です。まるで大理石でできた街のようでした

また、中東の国ならではの情緒も感じられました。


■イスタンブールの有名な礼拝堂「ブルーモスク」の中
 青を基調としたタイルが綺麗で、モスク内では熱心なイスラム教信者の方がお祈りする姿も見られました


世界にはいろんな文化や価値観があるんだなとしみじみ感じました。



そして、何より嬉しかったのは、トルコの人々が日本のことをとても高く評価してくれていることです。
有名なエルトゥールル号遭難事件(1890年に和歌山県の沖合で沈没したトルコ船の乗組員を、現地の日本人が献身的に救助した)もあり、トルコはもともと親日国家なのですが、
現地に行ってみると、ロケ現場の責任者が「日本のトヨタ車は世界一だ」と熱弁していたし、
日本のゲーム、アニメはトルコでも人気があるようで、息子が北斗の拳にハマっているという人にも出会いました。
「お前はもう死んでいる」という日本語を覚えたそうです。
日本には今でも忍者や侍がいると思っている人がいたのは微笑ましかったですが、
日本人の持つサービス精神と勤勉・誠実さに尊敬の念を持ってくれているようです。
僕が日本人だとわかると、現地の人はみんな優しくなりました。



■撮影最終日 大理石をお辞儀しながらプレゼントしてくれた取材先の方。
 新婚旅行は京都に行ったそうです。本当に感謝です。


トルコに行って、自分が日本人であることをとても誇りに感じました。
同時に、トルコだけでなく他の国の人々にも日本という国が尊敬してもらえるよう、
一人の日本人として自分のできることを全力でやらなければならないと思えるようになりました。
山下