この夏、私は、ビデオカメラ片手に熊本県南阿蘇村にいた。
NHKBSハイビジョンの番組『おなじ屋根の下で』の仕事のためだ。
一人でカメラをまわして取材をするというのは、今まで何度か経験してきたが、これほど長期間なのは今回が初めてのこと。
ロケハンを含めて22日間、途中、なんだか南阿蘇に住んでいるような錯覚さえ感じた。
取材対象は、ドイツに留学して就農した夫婦と双子の男の子がいるにぎやかな農家。
ロケが終わるのは、遅い時は夜11時を過ぎることもあった。そこまで、取材させてもらえたO2ファミリーには本当に感謝している。しかも、早朝6時の襲撃…いやいや撮影も
快く了承してくれた。(おかげで、朝もぎの美味しいキュウリの味も堪能できた!)
双子の男の子たちも、今では都会で見かけられないくらいの野生児で驚くことばかり!
常に裸足で外を遊びまわり、庭に植えてある、ハーブは「葉っぱ。葉っぱ。」と言って
ちぎってすぐ食べる。時々、カメラレンズに頭突きをかましてくれたが、これもご愛嬌。
(その時は、内心冷や汗でしたが…良い思い出)
夕食は、取材が長期だったため東京からインスタント食品を持参して宿泊先で食べた。
(荷物の半分が食料だった!)
しかし、撮影を早く切り上げた日などは、温かいものが食べたくなる。
そんな時は、貸し自転車でGO!
約3キロほど離れたラーメン屋へ行ったのだが・・・♪行きはヨイヨイ帰りは、コワイ〜。電灯がほとんどなく、真っ暗な道をひたすら自転車をこぐ。しかも、何気に緩やかに上り坂になっている。さっき食べたラーメンが口から出そうなくらい思いっきり立ちこぎで
帰り、ヘトヘトに…。(しかし、日頃の運動不足の解消だと考え、今では良い思い出)
この『おなじ屋根の下で』という番組は、ずっと自分が出会いたかった番組だ。ディレクターにとっては剥き出しの自分を問われる番組だと思うからだ。音楽もナレーションもなく、Dが現場で感じとり撮ってきた素材そのものが問われる。
白飯は、旨ければおかずがなくてもそれだけで食べられる。
この番組は、あえて言うなら、白飯のようなドキュメントだったと思う。
果たして、私の白飯はどんな味だったのか?
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