鳥取県の西部に位置する大山。中国地方の最高峰で古来より霊山として崇められてきた。昭和46年「新日本紀行」は、大山山麓で酪農を営む「香取開拓地」を訪れた。戦前・戦中、満州に渡った香川県出身者が終戦後、大山の麓に移り住み開拓したこの地区は、当時ようやく酪農経営が軌道に乗り始めていた。39年後の今、「香取開拓地」は開拓二世から三世が中心となっている。酪農は以前と比べ機械化が進み効率化されているが、酪農の未来に悲観して地区を去る若者も多い。そんな香取開拓地では酪農だけでなく新たな道を探るために、昨年から火山灰でも作ることのできる野菜を試験的に栽培しはじめた。「開拓地」の新たな挑戦を、神山・大山の風土と一緒に見つめる